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ステッチを決める


目を決めたら、次はステッチの色やどんなふうに入れるかを、実際に糸をおいてみながら考えます。糸はすべてカナガワぬいいとのシャッペです。フジックスよりも好きな色があるし、断然発色がいいような気がします。
決めた場所に、糸の色に合わせてつくったピンをとめます。これは昨年、かなり苦労してオーブン粘土でつくったもの。このピンのおかげで、画期的に効率がよくなりました。

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おんなじような写真、おんなじような話であきてきましたね。ちょっとねこの話をします。

昨夜、近所の公園を散歩していると、すごく小さな黒いねこが這い出してきました。
まだよたよたなのに、自転車のいっぱい通る道のほうへ出て行こうとしているので、思わず抱き上げて木陰の方へかえそうとしていると、のらねこえさやりおばちゃんがすかさず言いました。
“その子、今日捨てられた子やねん”
話をきいてみると、昼間に3匹捨てられたうちの1匹のようで、黒いせいで拾ってもらえなかったのかもしれません。そのあたりにいるのらの最近子供を生んだ白黒の雌ねこが、何度も気にして近づこうとするのに、子ねこの方が逃げてしまうのだそうです。実際私が抱いている間も一度もこちらを向くことはなく、やみくもにもがいているかんじ。小さな体がぶるぶるふるえています。すごくおびえてて、お母さんを求めてて、わけが分からなくなっているのでしょう…



おばちゃんは、どう見ても逃げようとしているその子を、
“そんなにひとなつっこいのに、かわいそうに…カラスにでもさらわれてしまわないか心配やわ。”
などと、たたみかけてくるし。この展開は、私が連れて帰ってやらないといけないのかな、と思ってふと木陰の茂みの方を見ると、例の白黒雌ねこが心配そうに私と子ねこを見上げているではありませんか。もしかしてと思い、子ねこをそっと彼女の前におろすと、すうっと吸い寄せられていきました。刺激しないように少し離れて見守っていると、間もなく白黒がゆっくりと去っていき、その口元には黒いもこもこしたかたまりがぶらさがっていました。きっと、もう大丈夫。あの子は白黒家の末っ子として、大事に育ててもらえるでしょう。

今日は朝から激しい雨なのですが、心配はいりませんね。新しいお母さんが守ってくれてるはず。